雇用へのこだわり
私たちは、私たちの会社が長く働ける場所であることを望んでいます。
同時に、人間である以上時として仕事から離れたいこともあるでしょうし、離れることがその後の品質を高める場合も多いことを知っています。
このため売上に対する成果報酬方式を取り、各人が個人事業者として働くことでいつでも長期の休暇を取れるようにしています。
半年休みたければ半年休めますし、1年休みたければ1年休むことも出来ます。
その間に他の分野の研究をすることも出来ますし、自分の事業を興すことも出来ます。
私たちは各々がさらに広い視野と経験を持つことを奨励しており、働き方の面で高い自由度をもつことが出来るようになっています。
経営理念の共有
私たちは、一緒に働く仲間が同じ理念を持っていることを望んでおり、どんなに優秀であっても、そしてどんなに著名な実績を持っていても、理念が共有できない場合には一緒に働くことはしません。
私たちは常に経営理念を最も重要視しており、これは私たちがどういった者であるかを定義付けるものです。
このため面接の申し込みがあっても私たちはまず「経営理念をよく読んで、一緒に働きたいと思う場合にはもう一度連絡を下さい」と言うようにしています。
面接ではその経営理念をどのように解釈し、自分がどのようにこの理念の実現に貢献できるかを問われます。
すべてのメンバーがこのプロセスを経て参加したメンバーであり、私たちが最も重要視しているプロセスです。
若者を育てる
私たちの元には意欲ある若者が訪れてきます。
「給料は要らないから勉強させて欲しい」、過去にこうして訪れた若者は珍しくありません。
私たちはこうした若者が一人のビジネスマンとして高い目標を持って進歩することを望んでおり、そのための学びの場として選ばれることを光栄に思っています。
こうして私たちと時間を過ごすことになった若者が金銭的に苦しい場合は、会社として住居を提供することもあります。
また、食事についても各メンバーが援助するなど、いわば昔ながらの日本的かつ家族的な光景が今でも見られます。
こうして学んだ若者の中には、現在独立して経営者となっている者もいます。
終身雇用?
見方によっては、これは終身雇用形式とも言えます。
各人の報酬は売上ベースで決定しますから、会社はメンバーが長期の休暇に入っても問題がありません。
もちろん、わざわざ解雇する必要もありません。
働きたいときに、働きたいやり方で働く、その代わり常に最高の品質をキープし、新しい分野にも積極的にチャレンジする。
これが私たちの考える「長く働く仕組み」です。
一人でも食べていける者となる
私たちは常に「一人になっても食べていける」者でありたいと考えており、就職しなければ食べていけない者になろうとは思っていません。
では、なぜ一人でも食べていけるメンバーが集う必要があるのでしょうか?
それはそれ以上のものを生み出すためです。
一人では食べて行けない者が集うのではなく、一人でも食べていける者が集い、より高度なサービスを生み出していく。
それが私たちの考えるプロフェッショナリズムと言えます。