さて、当社にはWebma!というWebサービス、そしてCustoma!というCRMがある。

それぞれ別々に展開はしているが、実はこのサービス、将来的には統合が前提にある。

1.個別ユーザーの閲覧履歴

現在Webma!ではテスト的に個別ユーザーの閲覧履歴を取得できるプラグインを導入している。

つまり、どのキーワードでサイトに流入したか、その人はどういったルートでサイト内を遷移したのか、これをIPアドレスで追跡できるようにしている。

各種のアクセス解析ツールは原則としてそれらをまとめた統計を吐き出しているが、個別ユーザーの遷移を取得することに意味がある。

2.メールマガジンシステムで動向を取得

関連して、Webma!ではメルマガシステムも構築しており、既に一通りのテストが終了している。

発行したメルマガがどのくらい開封されたか、誰が開封したのかも分かる。

メール内のリンクをクリックすると、そのリンクのクリック率も分かるし、当然誰がクリックしたかも分かる。

その人がサイト内でどのようにページを見て回ったかも上記のWebma!の仕組みで分かるため、すべての動線を手に入れることが出来る。

3.個々にあったメール配信

さて、こうなると単にリストにあるメールアドレスに一斉送信するような、スパムまがいのメルマガは滅びることになる。

サイト内での閲覧履歴が個人ベースで分かるので、その人がどんなページに興味を持っているのか、よく閲覧するのはどんなカテゴリーなのかが分かる。

つまりそうした関心のある分野のメールをタイムリーに配信することが出来る。

4.SNSも絡める

これだけではまだ足りない。

ここに、SNSからのデータも引き込める。

つまりその人がどんな情報を発信しているのか、自社の商品やサービスについて触れているか、こういうことも分かるので、口コミでどんな情報が流れているのかもきちんと把握できる。

もちろんこの人がサイト内でどんなカテゴリーに関心を持っているかも分かるので、そうした関心分野とSNSでの投稿からある程度人物像も想定できるだろう。

5.購買や問い合わせの履歴もすべてまとめる

購買履歴や問い合わせ情報はCustoma!でまとめることが出来る。

ここにある顧客リストがすべての元になるわけだが、Webサイトのフォームから問い合わせをすると自動的にこのシステムに情報が入るため入力の手間はある程度減少している。

セールス上の数値管理、プロジェクト管理もこの中で行われる。

顧客台帳として、このCustoma!は機能しており、すべてのデータを保有している。

6.膨大なデータ

さて、各個人個人のデータを統計としてではなく個別データとして取得して蓄積しているため、データはきわめて膨大である。

これを処理できるサーバーも必要になるが、これは今年当社はクリアした。

さて、来年である。

これらの仕組みをまとめ、一つの簡易なものとし提供したい。

オンラインでまでマス向けのようなPRを行う必要はない。

そこには顔のある個人がおり、その一人ひとりに対応できる技術も現在では揃うのだ。

これまでのように顧客から関心のある分野を聞きだしたり、たくさんのフォームに入力させてリストを取る必要もない。

そんなことをしなくても、ユーザーにとって単なるスパムではなく、価値のある情報を適宜提供できるのが今なのである。