若い頃、技術的にはOK、信用面もOK、資金的にもOK、なのに仕事をもらえない、ということがあった。
そのときその社長は、「本当は何も問題はない、でも、若いというのがどうにも気にかかる」と言い、当方何ともいえぬ悔しい思いをしたものである。
こういうことは一度や二度ではなかったので、そんなものだと思ってきた。
最近、うちのスタッフが全く同じ理由で仕事を頂けず、当人、また上司共々悔しい思いをしたようだ。
見ていると、まあ本人達は悔しそうだがこちらはなんだか面白くなってくる。
まあ理不尽と言えば理不尽だが、若いというだけで心配、という気持ちも今は何となく分かる。
その悔しさはばねになる。
そして、いつかその悔しさを懐かしむようになり、もっといろいろなことが分かるのだ。
悔しいかも知れないが、いずれにせよ新しい時代は若い人たちが作るのだから、もっとゆったり構えてよい。
そしてそんなきれいごとでは納得できない若さ、熱、これが個人的にはもっとも懐かしい。